家の収納に関してオーナー任せになりがちな建築のプロの皆さん!!
アミーゴ小池です!!
今回は「収納量のチェック」に関するパックです!
収納は本当に大切です…
クライアントの家の収納をしっかり検討・確認してください!
今回のパックは、間取りが確定し実施設計を進めるなかで、クライアント宅の収納が実際の荷物量に適切かどうか、さらに将来的にも対応し続けられる容量なのかをチェックしていただくための内容です。
場合によっては、間取り作成からやり直す必要が出てくるため、早期の段階で確認することをおすすめします。
ただし、契約前のパックで「間取り図」と「収納家電リスト」であらかじめ確認済みの方は、大幅な間取り変更には至らないと思われます。
今回のパックでは、さらに具体的な確認方法をお知らせするので、ぜひご活用ください。
用意いただきたい資料
収納家電リスト
平面詳細図
立面図
三角スケール
メジャー
フリクションペン(赤・青)
1. 収納の種類を再確認
以前のパックでも、収納の種類をお知らせしているかと思います。
実施設計段階に入ると、キッチン本体の収納量・カップボードの容量・洗面脱衣室の鏡裏収納など、間取り検討時には想定していなかった部分が詳細化され、結果として「思っていた以上に収納ができた」あるいは「かえって容量が変わってしまった」ケースもあります。
キッチン収納の細分化
間取り検討時点では大まかに「キッチンの背面収納」程度だったものが、実際のメーカーやシリーズの確定に伴い、想定より収納力が上下する場合があります。
浴室・洗面の小物類
シャンプー類や洗剤のストック、ミラーキャビネットに含まれる容量など、リストアップ漏れがあると、計画時との微妙な差が生じることが多いです。
こうした差異を放置すると、契約前に想定していた「ここに何をしまう」という計画が変わってしまい、最終段階で「収納しきれなかった…」と後悔を生む可能性があります。
一度、収納家電リストを見直し、現状の収納計画とのズレがないかチェックしてください。
ウォークイン・シューズインクローゼット
ウォークインクローゼットやシューズインクローゼットは施主からも人気の収納スペースです。
しかし、前回パックでもお知らせしたように「本当に人が入るかたちの収納が必要か?」と再確認ください。
壁面収納のほうがスペースを有効活用できる場合もあります。収納家電リストと照合しつつ、これらのクローゼット形状が最適か、改めて検討してください。
小屋裏収納・ロフト収納
天井裏を利用した収納スペースも、確かに季節物や使用頻度の少ない荷物をしまう場所としては便利です。
一方で施工コストはかかるうえ、実際に大きな荷物を上げ下ろしする負担を許容できるかは施主側のライフスタイル次第。
もし平面詳細図で既に必要十分な収納量を確保しているなら、あえてロフトを設けなくてもいいかもしれません。
いわゆる「容積率に算入しなくてもいいから」とロフトを薦める営業トークもあり得ますが、「とりあえず」でプランに入れたまま進めると、予算だけ増え使わない空間が生まれるリスクがあります。
2. 生活動線と収納のチェック
別パックでお伝えしているように、間取りの中を実際に歩くイメージを施主にしてもらうことは大切です。
さらに収納の位置や量が、本当に効率の良い「家事動線」「生活動線」になっているかを確認してください。
「ここに収めるつもりの荷物は動線上どんな不都合があるか」といったシミュレーションをしておくことで、後戻りが生じる前に対策できます。
もし収納の位置や形状に疑問があれば、今からでも間取り修正を検討すべきかもしれません。
施主に対して「申し訳ないから…」と言って遠慮させることは厳禁です。
数千万単位の家を建てる以上、後悔なく使える収納計画でなければ意味がありません。
工事に着手してからの変更はコストも時間も大きくなるため、むしろ設計段階で十分に調整を行うほうがベターでしょう。
3. 収納内部の詳細設計
一般的なクローゼットであれば「枕棚+ハンガーパイプ」のシンプルな形状が多いですが、クライアントの荷物やスタイルによっては違う仕様のほうが便利な場合があります。
内部の棚板やパイプの高さ・段数など、細かい納まりをどうするかを改めて検討してください。
ハンガーパイプを2段にして枕棚は不要、逆に小物棚を増やす
衣類よりも小物や家電を多く収納したい場合は、大きめの可動棚メインにする
靴以外の趣味用品も収納するシューズクロークなら、可動棚の高さや奥行を十分確保する
収納内にコンセントを設置しておき、ルーター・掃除機・充電スタンドなどをしまう
などなど…
「オリジナリティがある収納はリセールに不利では?」と疑問を持たれる場合もあるでしょうが、今の時代は施主がSNSなどで家の情報を豊富に残し、将来売却する際にも“情報量が多い家”のほうがむしろ評価される可能性が高いです。
また、内部の棚なら調整・交換も比較的容易です。「万人受けするから」と最低限の枕棚+ハンガーパイプだけに留めるより、現在のライフスタイルや将来の使い方を踏まえて設計するほうが、施主の満足度は格段に上がるはずです。
4. 収納と内装デザインの統合
収納は“荷物を収めるだけ”と捉えられがちですが、実際には部屋の印象に直結します。
一体感を持たせる
部屋全体のテーマやスタイルに合わせて、収納の扉や造作部分の色・素材をそろえることが大切。
例えば、ドアのデザインや色合いとクローゼット扉・パントリー扉を合わせると、空間に統一感を与えられます。
見せる収納と隠す収納
どこか一部にオープンな飾り棚を設け、インテリアとして活かすのか、それとも極力扉などで隠してスッキリとした印象にするのか。
これらもデザイン・動線・使い勝手を総合的に検討して決めましょう。
多機能化
造作ベンチの座面を開閉式収納にしたり、デスク下に収納を設けたりと、一つの空間に複数の役割を持たせる手段も有効です。
敷地・床面積が限られているクライアントほど、こうした工夫が重宝されます。
5. 施主の要望が多い特徴的な収納
最後に、施主からの質問が多い以下の事例を再確認しておくとよいでしょう。
ルーター・モデムの収納場所
インターネット機器の置き場を確保せずにプランを進めると、コードが露出したり、目立つところにルーターが置かれたりしがち。
「分電盤近くにまとめる」「造作棚・ニッチを設ける」などの計画を早めに整理しておく。
ロボット掃除機の充電スペース
近年急速に普及しているロボット掃除機(例:ルンバ)を目立たない位置で充電・収納できるよう工夫する方が多いです。
コンセント位置と掃除ルートを合わせて検討するとスムーズ。
ドアホン・給湯器リモコン類の収納
玄関ホールやキッチン付近に配置されるドアホンモニターや給湯スイッチをあえて収納内やニッチ内に収めるデザインを好む施主もいます。
スイッチ類を可視化するのか“隠す”のか、整理しておきましょう。
鍵・スマートキーの格納スペース
車のリレーアタック対策などの観点から、専用の金属ケースや引出を設けたいという要望があります。
提案する際は「電波漏れを防ぐ仕組みをどこで作るか」を踏まえ、専用の収納計画をすると評価が高いです。
まとめ
今回のパックでは、最終的な収納計画を細部まで詰め、将来にわたってクライアントが快適に活用できる状態を目指すためのポイントをお伝えしました。
収納家電リストと平面・立面図を照らし合わせながら、動線・容量・カスタマイズ性・デザイン面を再度チェックし、ぜひベストな収納を提案してください。
もし「こんな収納計画を提案してみた」「こだわりのデザインにした」という事例があれば、SNSで私アミーゴ小池をメンションして共有してください。私も拝見して、何かリアクションさせていただきます!
お互い、より良い家づくりを目指して頑張りましょう!









