家の上棟に関してお客様任せにしていませんか?
アミーゴ小池です!!
今回は『上棟時のチェック方法』についてです!
上棟は本当に大切…大切なお客様の家を、どれだけしっかり確認してあげられていますでしょうか?
前編(※前回のパック)で「上棟したときの確認ポイント」を取り上げましたが、実は上棟直後の段階でまだ確認しておくべき項目があります。
「上棟後はとりあえず安心」と考えるのは早いかもしれません。ここで手間を惜しむと、後々お客様に大きな負担や不満が生じるリスクがあります。
本稿では、上棟してから間もない時期に チェックすべきポイントを引き続きまとめています。工務店・設計事務所のプロとして、お客様からの信頼を得られるよう、ぜひご活用ください。
上棟後の確認を怠ると…
一部の金物や耐力壁の施工ミス に気づかぬまま工事が進んでしまう
図面と異なる位置に柱や梁が配置 され、窓・ドアが計画通りに取り付けられない
1階床の下地など、後工程で隠れてしまう部分を把握し損ねる
上棟直後こそ、お客様と一緒に現場を確認し、長期的に安心な住まいにつなげていきましょう。
なお、現場確認時は お客様単独での立ち入りは避け、必ず担当者や監督が立ち会うように段取りを組んでください。
上棟後に追加でチェックしたい〇項目
本稿では前回(前編のパック)からの続きとして、6〜10項目を紹介します。
前回お知らせした1〜5項目と合わせて、抜け漏れなく確認いただきたいポイントです。
6. 金物が正しく施工されているか?
木造住宅の場合、基礎と土台・柱をつなぐ アンカーボルト や ホールダウン金物 以外にも、多種多様な接合金物が用いられます。
これらすべての金物が所定の位置に設置され、設計上の性能を発揮できるよう正しく固定されているかどうかが、構造強度 を確保するうえで極めて重要です。
ただし、すべての金物を細かくチェックする必要はない
金物には膨大な種類やメーカーがあり、施工基準や構造計算と照合するには専門的知識が要ります。
プロとしては、現場監督や大工がしっかりチェックし、必要であれば図面と照らし合わせ、正しく施工されているかを自らの責任で確認するのが基本。
一方、お客様が金物を写真・動画で撮影しておくと、万が一ミスやトラブルが起きた際に、どの部分をいつどう施工したかを後から検証しやすくなる。
SNS活用による透明性向上
お客様が Instagramなどで施工写真を投稿している と、施工会社としても「外部に晒されるかもしれない」という適度な緊張感が働き、より注意深く施工・検査を行うケースが少なくありません。
もし金物の取り付け忘れや位置間違いがあっても、写真が残っていれば原因調査と修正工事がスムーズに行えます。
7. 構造的に重要な壁(耐力壁)が施工されているか?
木造住宅では、柱とともに 壁 も地震や強風に対抗する大事な構造要素です。
特に「耐力壁」と呼ばれる壁の施工が不十分だと、家の耐震性能が設計どおりに発揮できません。
耐力壁の2種類
筋交い壁
柱と柱の間に斜め材(筋交い)を組み込む壁。
平面図では「△」記号で示されるケースが多い。
面材壁
柱と柱の間を、構造用合板 やパネル材で覆う壁。筋交い以上の強度を得られる設計も多い。
確認ポイント
設計図(構造図面)上で耐力壁とされている場所に、実際に筋交い or 合板が入っているか?
釘の打ち方や間隔は適切か?(詳しくは監督・大工がチェック)
お客様(施主)には、写真撮影 による施工実績の可視化がオススメ
ミスがあった場合、どの壁を直すか特定がしやすい。
施主目線で撮った写真を共有しておくと、万が一のときに説明がしやすい。
8. 窓・ドアの位置に柱や梁が干渉していないか?
前編でも伝えたとおり、上棟後の骨組みだけの段階 は「窓の配置」や「ドアの開口位置」を再確認するラストチャンスです。
図面と照合 して、予定している窓やドアの位置に柱・梁が障っていないかチェック。
プレカット技術が発達してミスは減ったとはいえ、計画通りに収まらない 事例はゼロではない。
もし「どう見てもドア・窓が挟まるスペースが足りない…」となったら早急に担当者と協議し、修正が効く段階での手を打つことが大切。
作業が進んで内壁が張られてしまうと、修正が困難 になる。
9. 屋根の状況
上棟後すぐ、あるいは少し経ってから 屋根の形状 がはっきりする。
ここで改めて 屋根の外観 や 野地板・ルーフィング(防水シート)の施工を確認しよう。
屋根形が図面通りか:CGやVRと印象が違う場合、そもそもプレカットに不整合がある恐れ。
雨仕舞い:野地板・ルーフィングに隙間がないか。特に棟部分や壁際のシール・テープも要チェック。
写真を必ず撮る:雨漏りリスクを減らすうえで、屋根の下地をどれだけ丁寧に施工したかは大きい。万が一不具合発生時に振り返りやすい。
10. 1階床の下地
上棟後は、大工が床の下地(構造用合板)や根太・大引の調整を進めるケースが多い。ここで束(つか) の取り付けや、床組み全体の水平を確認しておくとよい。
束が浮いていないか?
根太や大引と束がきっちり接していない場合、床鳴りや不陸(ふろく)の原因になる。
床合板の水平
隙間なく、安定して施行されているか。
将来的にフローリングなどを貼った際、床が沈む・鳴るとトラブルに直結。
まとめ
上棟して骨組みが立ち上がった段階こそ、プロが短時間に多くの重要項目を確認できる時期 です。
ここをスルーすると、あとの補修・修正が大掛かりになるケースが多く、お客様が負担を感じてしまう原因にもなりかねません。
金物や耐力壁の施工写真 を撮影しておく
窓・ドア予定部 の梁・柱干渉を早期発見
屋根の形状やルーフィング の隙間をチェック
1階床下の束・根太・大引・合板 を確認
そして、撮影した現場写真をお客様と共有する形で残しておくと、工事説明・報告の際に説明がしやすく、万一のトラブルにも対応がスムーズ。
プロとして、お客様の家をベストな状態で完成させるために、「上棟後チェック」を抜かりなく行いましょう。
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