お客様は間取りの見方を知らない
建築のプロは間取りを見慣れているが、お客様はそうではない。
だからこそ、お客様に間取りの見方を「教育」することがプロの役割。
お客様は「神様」ではなく「子供」
お客様は建築に関する知識がないため、プロが正しく伝えることが重要。
「ご用聞き」ではなく、適切な提案と説明を行うことが信頼に繋がる。
① 面積と単位
畳数(帖)・平方メートル(㎡)・坪(坪) などの単位を明確に説明する。
畳数の表記方法は会社によって異なるため、お客様が混乱しないように注意。
面積を意図的に大きく見せる詐欺的手法 は絶対に避ける。
② 間取りの表記
略語の説明(SIC, WIC, LDK など) をしっかり行う。
記号や英語表記に馴染みのないお客様に対して、丁寧に説明する。
③ 建築用語の解説
「尺」「寸」「間」などの単位はプロには常識だが、お客様には馴染みがない。
必要に応じて、畳の大きさや建築の標準寸法についても説明する。
① バンドワゴン効果
「みんながやっているから自分もそうしなければ」という心理。
例:LDKは最低20帖必要と思い込む→予算オーバーでも無理に広くしようとする。
② プロスペクト理論
「失敗を恐れる心理」から、後悔しないように細かい情報を集めてしまう。
YouTubeやSNSの情報を鵜呑みにして、理想と現実のギャップが生じる。
③ プレゼンテーションの重要性
お客様は図面を見慣れていない ため、単に図面を渡すだけでは伝わらない。
間取りを指でなぞりながら、実際に歩くシミュレーションをして説明する。
シークエンスとは?
空間の「見え方」「シーンの切り替わり」を意識した設計の考え方。
建築家・瀬島和夫氏が提唱した「シークエンス」を取り入れると、より魅力的な間取りになる。
具体例:玄関からリビングへの流れ
玄関→アプローチ(シンボルツリー)→扉を開けると壺庭が見える。
LDKに入ると、まず大きな窓から外の景色が見える→キッチンに目線が移る。
「どのように空間が見えるのか?」を意識した設計を行うと、質の高い提案ができる。
間取りの基本的な見方を教育する
お客様の理解度を考慮し、基礎から説明する。
視線の流れを意識した説明をする
「この空間に入ると、ここが目に入る」など、実際の動きをシミュレーションする。
面積の単位や建築用語をわかりやすく伝える
お客様が混乱しないよう、専門用語をかみ砕いて説明する。
寸法の考え方
図面は「芯々寸法」で表記されるため、実際の室内空間はやや狭くなる。
この事実を説明せずに契約すると、後で「思っていたより狭い」とクレームになる。
不正確な間取り表記をしない
収納スペースを含めて畳数を大きく見せるなどの手法は「詐欺」と見なされる。
信頼を損なうため、正直な説明を徹底する。
CGやVRに頼らず、言葉で伝える
図面を説明する際は、お客様が想像しやすいように話す。
CGやVRは補助ツールとして使い、最初は言葉でプレゼンすることが重要。
✅ お客様に間取りの見方を教育することがプロの仕事。
✅ お客様の心理(バンドワゴン効果・プロスペクト理論)を理解する。
✅ 「シークエンス」を意識して、空間の流れを説明する。
✅ 図面の寸法表記や面積の単位をわかりやすく伝える。
✅ 間取りのプレゼンでは、言葉でイメージを伝えることが大切。
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