家の見積りに関して施主任せにされがちな建築のプロの皆さん!!
アミーゴ小池です!!
今回は「予算オーバーの参考例」についてです!見積りは本当に大切です…クライアントの家の見積りをしっかり確認してください!
見積り調整の期間は非常に重要で、基礎知識がないとプロとしての判断を誤ったり、クライアントに対する提案が不十分になったり、結果的に本来の要望どおりの家を実現できない…という事態になりかねません。
とくに避けたいのは、せっかくパックで学んでいただき実施設計を固めてきたのに、見積り調整で施主の満足が得られず失敗してしまうというケースです。
だからこそ、じっくりと検討して建築のターニングポイントとなる見積り調整の局面を乗り切っていただきたいと思います。
本パックでは、多くのクライアントが希望した減額項目や、建築のプロとして提案されることの多い減額項目をまとめています。
家づくりは何千万という高額な買い物になりがちで、小さな数万円や数十万円の削減案に目を向けづらい場面もあるかもしれません。
しかし、見積り調整の局面では細かな減額案も丁寧に説明し、クライアントと一緒に検討していく姿勢がとても大切です。
予算オーバーへのストレスから、大きな減額案だけに飛びついてしまい、結果的に満足度が下がることは避けたいところです。
本当にクライアントが望んでいる家の実現を、諦めずにサポートしていきましょう。
■設備の減額
キッチン・浴室・洗面台・トイレなどの設備に関しては、もう一度検討を促してください。
大事なのは「いま採用しているグレードや仕様から近い商品を探してコストダウンする」というアプローチです。
ただし、設備機器のサイズや配置変更はあまりおすすめできません。
間取り変更に波及し、大幅な設計変更や日程遅延につながる恐れがあるためです。
ただ、クライアントが許容できる範囲であればサイズ変更も一つの手段にはなります。
設備では、いわゆる「ビルダー用商品」が大きな減額案になることがあります。
カタログには載らないケースもあるため、取引先の問屋や商社を通して見積り比較してみると良いでしょう。
また、設備は概ね10年程度で交換なども想定される消耗品的要素があります。
クライアントのこだわりが極端に強くなければ、安価な設備に切り替える提案を行うのも有効です。
■キッチン
水栓・天板・熱機器・食洗機・扉面材など、細部でコストダウンできるか検討
高級キッチンから「造作キッチン業者」へ切り替えて減額できる可能性あり
■浴室
鏡・棚・洗濯物干し・シャワー・ドア・浴室乾燥機などのグレードダウンや削除
在来浴室をユニットバスに切り替えるなどの検討
■洗面台
水栓や鏡などの部分変更
高級メーカー品を造作や別グレードに変更して減額
■トイレ
タンクレストイレからタンク有りへ切り替え
■窓の減額
●窓の性能
高性能サッシを標準グレードへ下げる提案は減額になるが、建物の断熱・気密性能を大きく左右します。
できれば避けたい案として扱い、やむを得ない場合のみ検討してください。
●窓の種類
「横滑り」や「すべり出し窓」などデザイン性の高い窓を「引違窓」に替えてコストダウンを図れます。
●窓の大きさ
窓の寸法を小さくする案。ただし採光・換気・排煙など法的要件をクリアする必要があり、慎重な検討が必要。
●窓の数
法的要件を満たすうえで不要な窓があるなら削除も有効。トイレや浴室など、必ずしも窓が必要でない空間は削減余地。
■玄関ドアの減額
既製品の代替商品へ切り替え
引き戸を開き戸にする
大きな親子ドアを一般的なサイズへ変更
造作ドアから既製品への変更
■屋根の変更
高価な屋根材を、スレート等の標準的な屋根材へ替える
屋根形状をシンプルにし、材料や施工コストを削減
■床材の変更
床材は面積が大きい分、単価差が全体に影響します。
高額フローリングなどを見直して安価な床材へ
タイルなど専門業者が必要な施工を避け、大工で施工可能な材料に統一
■内壁材の変更
高価な塗り壁やタイルから一般的なクロスへ変更
リビングのタイル張りアクセント壁をクロスに替えるなど、小規模なダウングレードで費用を軽減
■室内ドアの変更
ドアのグレードや仕様を見直す
ドア自体の削除で減額する案も存在(納戸やWICなど)
開閉数が多いほどコスト増なので、本当に必要な場所だけドアを付ける提案もあり
■外壁の変更
外壁材を高級なサイディング・タイルから一般的なサイディングへ
建物の裏面や隣地側など「目立たない面」は安価材を採用するなど、面ごとの切り替え
■断熱材の変更
吹付断熱を充填タイプに変更、あるいはグラスウールの密度を見直すなど
ただし将来的に資産価値を落としかねず、家の性能を下げるリスクが高い案なので慎重に
■躯体の見直し
柱・梁・金物など構造要素を設計事務所や構造事務所と再度検討
耐震性能を落とさず余計な構造材を削減できる可能性を探る
基礎の立ち上がり形状を減らして微妙な金額を削るテクニックも
■造作家具の廃止
造作キッチン・造作洗面・造作収納などを既製品に切り替え
大幅なコストダウンになる反面、デザイン・使い勝手への影響は大きい
■階段の変更
造作階段をメーカー既製階段に替える
おしゃれなデザインを断念してシンプル化
■地盤改良費を見直す
地盤改良方法の再検討や、別の地盤改良業者へ相見積もりをとる
担当施工店の見積りに上乗せされている分を削減できる場合あり
■外構計画の再検討
外構も別業者やDIYを組み合わせてコストダウン
カーポートや門扉、塀の仕様ダウンなど
砂利敷き、簡易フェンス、植栽なども後回しにするかDIY提案
■間取りの修正
建物全体の床面積を小さくする案は最大級の減額に
構造計算や確認申請修正も必要になり、時間も手間もかかるため「最終手段」として提示
いかがでしょうか。
ここで挙げた案を、建築のプロとしてクライアントに提示する際は、性能や将来性を考慮したうえで総合的に判断をサポートすることが大切です。
もし本パックの内容で採用した減額案があれば、ぜひTwitterやInstagramのストーリーでアミーゴ小池をメンションして共有してください。
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一緒にクライアントが望む家と予算の両立を実現していきましょう!!
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